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メイド・イン・ジャパン 南部鉄器 [★和の催し]

■汐留ミュージアム

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つねづね欲しいと思っている南部鉄器。その奥深さに触れてきました。
南部鉄器は歴代藩主の庇護の元育まれ、いわゆる〈御用鋳物師〉である「有坂家、鈴木家、藤田家、釜師の小泉家」の4家が支えてきたとのこと。盛岡藩主は甲府から入ってきた大名で、茶の湯のために京都から釜師を招聘したことが、この地での鉄器文化の興りだそうです。

展覧会は江戸~明治の貴重なものから、現代作家の簡素かつ色彩豊かなものまで幅広く展示。
割合は現代物の方が多いです。
古い物は茶の湯向けということもあって、取っ手が蔓だったり、つまみが松ぼっくりだったり、銅に波に鯉と富士山をあしらっていたりと、とにかくダイナミックかつ細かい意匠が凝りまくっている。

その中で気になったものは…
・『姥口蜻蛉釜』…歯の抜けた老婆という意で、「毛垂れ」という銅の上から別の銅を被せて重ねており、口の周囲が高く縁が肩より落ち込んでいる形状となっている。
・『亀甲形鉄瓶』…あのブルーノ・タウトが絶賛した代物で、小泉仁佐衛門作。
・『やつれ釜、やつれ風炉』…八代目・小泉仁佐衛門が御前制作したもの。
御前制作は、一から制作風景を見せると長時間かかるので、仕上げだけお見せしたのでしょうか?

現存する最古の南部鉄器は江戸時代の「老松釜」(四代目・小泉仁佐衛門作)です。
意外と年代が新しいものしか残っていないのですね。

現代作家の南部鉄器は外見の艶やかさを追求し、日常で使用してもらう事を念頭に置いているので軽やかさがあります。「銀河鉄道の夜」でジョパンニの道標となった南十字星を細かく銅一面にあしらったものや、鶏型のつまみをしたもの、いつまでも眺めていたくなるようなツルツルとした「卵形鉄瓶」など、さりげない意匠が施されているものが沢山。
なかでもシュールレアリズム絵画を立体化したような「四方釜道」が気に入りました。

フランスから逆輸入された色とりどりの小さな鉄瓶シリーズは、着色技術に三年の月日をかけたのだそう!
成果が実って静かなブームまで引き起こしたことを考えると素晴らしい。

実際の重たさが敬遠されがちな鉄器ですが、鉄そのものの色味や重量感に飽きのこない深みを感じます。
永遠性のある道具として、一つは手に入れたいとつくづく思いました。


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