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通し狂言・仮名手本忠臣蔵のちに泉岳寺で参禅会 [伝統芸能]

●HP…http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2016/10174.html

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↑初めて三階で観劇しました

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人形浄瑠璃のエヘン、エヘン、から始まる大序。
役者名を読み上げる人形の口上が「エヘン、エヘ ン、ぶぇーへん」と偉そうで面白い。

今まで見た仮名手本の演目は、討ち入りや勘平おかるの愁嘆場ばかりだったので、序段でこんなに複雑なドラマが盛り込まれてるとは思わなかった。

実は、忠臣蔵は史実の方は把握しているので、粗筋はわかるだろうとろくに予習もせず乗り込んだ国立劇場。
塩冶判官が浅野内匠頭だよねーと見ていたら、桃井若狭之助安近の方ががあたかも浅野内匠頭かと思うような立ち居振る舞いをするので、あれ?あれれ?と戸惑う(笑)。

吉良上野介役の「高武蔵守師直」が塩冶判官高定の妻・顔世へ言い寄る場面でも、夫の塩冶ではなく若狭之助が師直の邪魔をしたので、このあと塩冶判官にどのような遺恨を残すのか、わくわくしながら「こと」が起きるのを待った。

若狭之助が師直を斬る!と決めた夜、打ち明けられた家臣は「さっぱりいたせい」と言いつつも、裏で師直に賄賂を送り、「うちの主が討ち入るので、これで詫びを入れてくだされ」と手を回す。
そうとは知らない若狭之助、師直を切り捨てると勢い込むも、師直は刀を放り投げて平謝りする始末。
武士の風上にも置けぬと呆れ去る若狭之助。
家臣が枝を切るのは次の日、運悪く「付きまとわないでください」としたためた顔世の文を携え塩冶判官が登城してくる。

若狭之助の一件で腸煮えくり返っている師直、こともあろうに顔世への怒りを主人である塩冶判官へぶつける。
ここで事が起きてしまうんですね!

江戸時代の判官贔屓に難癖つけるわけではないのだが、どうしても師直を悪者にしたいという意図が見え見えの脚本だと思ってしまう(笑)。昔の人は、よっぽど赤穂浪士が 好きだったのね。
ただ、若狭之助のことがあったからこそ、師直の傲慢さがより際立つというのは一理ある。

ここでの師直が「鮒侍、鮒侍」と塩冶判官をけなす台詞は有名。
後世の忠臣蔵ドラマなどでは、浅野匠をこの若狭之助と、塩冶判官を足して割ったような人物にされているなぁと思った。

一番楽しみだった「通さん場」は塩冶判官が内蔵助を待つ情感たっぷりの「間」が胸にじわじわと染みてきて、大石内蔵助の登場の時は泣いてしまいました。

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↑通さん場の注意書き

梅玉さんの塩冶、左團次の師直、幸四郎の大星由良助、扇雀の勘平。適役。
左團次は顔世の胸をむんずと掴んだり、いい感じでやりたい放題。粘着質だけど枯れた凄みがあって。
左団次は一人二役、塩冶判官が切腹する見届人の一人を演じた。
あのだみ声が聞こえてきてギョッとしましたよ。あえてかわかりませんが嫌味な配役だな(笑)

そういえば、口上のときに中村米吉の名前が読み上げられたとき、拍手が大きかった。播磨屋ファンが多かったのかしら。
もちろん彼の「おひいさま」はまたしても最高でした。恥じらう姿が可愛い可愛い。

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↑限定10食の花籠弁当

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↑昔の歌舞伎のポスターが飾られていました。下のは秀逸!

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●HP…http://www.sengakuji.or.jp/event/

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その足で泉岳寺へ。
四十七士へのお参りを済ませた後、本堂で行われる参禅会へ。
本格的とは噂に聞いていたけど、一般人に混じって他の僧侶も座禅にきていた!恐縮!
こちらは結跏趺坐も半跏趺坐もできないっていうのに…。

初心者への説明も、してくれるにはしてくれますが、体験会ではなくある程度知識や経験のある人向けなので説明もなおざりです。着替えをする部屋も案内してくれません。なので、経験者の後をついていきました。

堂内での印の組み方、座禅を組むときは左右に体を揺らしながら徐々に体勢を作ること、印は右手を下に左手を重ねて、仰向けること(この逆は天台宗)など教えて頂きました。

本堂内は座禅用の衝立がたくさん並び、結界のよう。その中に入るとき、ご本尊と文殊菩薩と両脇のエリアは横切らないように、注意がありました。

警策を打つ音が殆ど聞こえなかったのですが、実は「禅道が伝わった鎌倉時代は警策は存在せず、江戸時代に始まった。むやみやたらに打ってもらって気持ちいい、という人は邪道です」と教えられました。なるほど。
まあでも、本当に自分が集中力を欠いたときは、お願いしてもいいものだそうです。
しかもあれ、体がほぐれて気持ちいいんだよね、実際…。

座禅と合わせて授業もありました。座禅と同じく、広間には受講する僧侶の姿。
仏法の眼睛について、二時間みっちり受講しました。
馬の耳に念仏…とならないように留めておきたいと思う。

暗闇のなか蝋燭と虫の声と僧侶が歩くミシリという音、緊張感。
音を遮断するのもいいものです。
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